「小学生のうちは、学校の宿題だけで大丈夫なのかな?」
周りで公文や塾、通信教育を始めたという話を聞くと、少し気になることがあります。
特に学校の勉強で困っているわけではない。宿題もちゃんとやっている。
それでも、
「みんなは宿題以外にも勉強しているのでは?」
「何もしていないと、そのうち差がつく?」
「市販のドリルくらいやらせた方がいい?」
と考え始めると、何か追加した方がいいような気がしてきます。
でも、小学生の家庭学習は「周りがやっているから」で決めなくてもいいのではないでしょうか。
この記事では、実際の小学生が宿題以外にどのくらい家庭学習をしているのかというデータも確認しながら、「わが家は宿題だけでいいのか、何か追加した方がいいのか」を考えるための材料を整理してみます。
「みんな宿題以外も勉強している」は本当?
周りの話を聞いていると、何となく「みんな何かやっている」ように感じます。
でも、実際のデータを見ると少し印象が変わります。
ベネッセ教育総合研究所と東京大学社会科学研究所が約2万組の親子を追跡した調査では、学校の宿題以外の家庭学習をしない「家庭学習0分層」は増加しており、2025年には小学生の約4割となっています。
参考:ベネッセ教育総合研究所・東京大学社会科学研究所「子どもの生活と学びに関する親子調査2025」
つまり、宿題以外の家庭学習をしていない小学生も珍しいわけではありません。
「周りはみんなやっているのに、うちだけ何もしていないのでは」と、必要以上に焦る必要はなさそうです。
ただし、この調査から「宿題だけで十分」とも言い切れません。
同じ調査では、宿題以外の家庭学習時間と成績には関連があり、家庭学習0分層の子どもは、学ぶ意欲や目的意識が低く、学習の自己調整を行わない傾向も報告されています。
もちろん、これは「家庭学習を○分すれば成績が上がる」という因果関係を示したものではありません。
だから私は、
「みんなやっているから家庭学習を増やす」でも、「やっていない子もいるから宿題だけでいい」でもない
と考えています。
まずは「みんな」ではなく、今のわが子を見るところからでよいのではないでしょうか。
宿題だけで大丈夫かは、まず今の子どもの様子を見る
同じ「宿題だけ」でも、子どもによって状況はかなり違います。
学校のテストで理解できているか。
宿題でいつも同じところを間違えていないか。
習った漢字や計算が定着しているか。
授業で分からないところがないか。
宿題を終えるのに極端に時間がかかっていないか。
こうしたところを見て、困っていることがあるなら、その部分を家庭で少し補ってもよいと思います。
反対に、学校で習っている内容を理解できていて、宿題にも問題なく取り組めているなら、少なくとも「周りがやっているから」という理由だけで、慌てて勉強を増やす必要はないと思います。
また、「宿題だけ」という言葉にも注意が必要です。
宿題が毎日たくさん出る学校もあれば、短時間で終わる学校もあります。
同じ小学生でも、
宿題で十分な学習量になっている子と、宿題だけではほとんど家庭で勉強する時間がない子がいる。
そう考えると、「小学生は宿題以外に○分やるべき」と一律に考えるより、今の子どもの状態を見る方が分かりやすくなります。
家庭学習は、やろうと思えばいくらでも増やせる
ここからは、わが家で家庭学習を考えるときに意識していることです。
勉強は、やろうと思えばいくらでも増やせます。
漢字をもう少し。
計算も毎日。
読解問題もやった方がいい。
英語も早いうちから。
余裕があるなら先取りも……。
どれも「やった方がいいか」と聞かれれば、やらないよりやった方がいいように思えてきます。
でも、小学生の一日は限られています。
勉強を30分増やせば、その30分には別のことができなくなります。
わが家では、休日に息子がお昼ご飯を作ってくれることがあります。
クワガタの世話をしたり、好きなことをして遊んだりもします。
そういう時間も、小学生の今だからこそ大切にしたいと思っています。
だから、家庭学習についても、
「まだ勉強を増やせるか」ではなく、「わが家では、どこまでを勉強の時間にするか」
と考えるようにしています。
これは、勉強より遊びの方が大事という話ではありません。
どちらも大切だからこそ、家庭としてどんなバランスにするのかを考える、ということです。
家庭学習を追加するなら「何のため?」を先に考える
宿題以外の家庭学習をした方がよさそうだと思ったら、いきなり教材を探す前に、
「何のために家庭学習を追加するのか」
を一つ考えてみると整理しやすくなります。
たとえば、漢字がなかなか定着しないのであれば、漢字の復習を少し増やせばいい。
計算につまずきがあるなら、計算問題を数問追加する。
学校で習ったことをもう一度確認したいなら、教科書に沿ったドリルを使う方法もあります。
一方、特に苦手はないけれど、「毎日少し机に向かうことを当たり前にしたい」という家庭なら、難しい問題をたくさん解くことより、無理なく続けられる量の方が目的に合うかもしれません。
先取りをしたい家庭なら、また必要な教材や学習量は変わります。
つまり、
家庭学習の目的が違えば、必要な量も教材も違う。
「小学生ならこれをやるべき」という正解を探すより、まず「わが家は何を目的にするのか」を決めた方が、教材選びもしやすくなります。
最初からたくさん追加しなくてもいい
家庭学習を始めると決めても、最初から国語・算数・英語を全部追加する必要はありません。
たとえば、
「漢字だけ少し復習してみる」
「計算を5分だけやってみる」
「週末だけ学校で習ったところを確認する」
でも家庭学習です。
やってみて必要だと思えば、あとから増やせます。
反対に、子どもの負担が大きかったり、生活の中で無理が出たりしたら減らすこともできます。
家庭学習は一度決めたら固定するものではなく、子どもの学年や理解度、生活に合わせて変えていけばいいと私は考えています。
わが家でも、子どもの学年やそのときの状況によって、使う教材や家庭学習のやり方は変わってきました。
「何をやる?」を親が考え続けるのが大変なら
少量の家庭学習なら、市販のドリルや無料プリントなどを使って家庭で進める方法もあります。
一方、実際に続けてみると、問題を用意すること以外にも、
「今日はどこをやる?」
「どのくらいやる?」
「丸付けは?」
「間違えた問題はどうする?」
と、親が考えることが意外と増えていきます。
市販教材を使うなら、教材を選んだり、進み方を考えたり、丸付けをしたりする部分は基本的に家庭側の役割です。
それが負担にならない家庭なら、市販教材でも十分だと思います。
逆に、家庭学習はさせたいけれど、その仕組みを毎日親が作るのは大変という場合には、通信教育に任せる方法もあります。
わが家では現在、毎日の家庭学習の軸としてチャレンジタッチを使っています。
チャレンジタッチを使うようになって感じたのは、問題そのものだけでなく、「今日何をやるか」「丸付け」「間違えたところの解説」など、家庭学習を進めるための部分も教材側に任せられることでした。
家庭学習にどこまで親が関わり、どこから教材に任せたいかによっても、市販教材と通信教育のどちらが合うかは変わってきます。
チャレンジタッチは何が良い?家庭学習が続くサポートが充実していると感じる理由
わが家は「どれだけ増やせるか」より、無理なく続けられる量を
わが家も、宿題以外の家庭学習をしています。
ただ、できるだけたくさん勉強させることを目標にはしていません。
学校で習っていることを理解する。
必要な基礎を身につける。
家庭で勉強することを生活の一部にする。
そのために必要だと思うことを、無理なく続けられる量で取り入れています。
そして、勉強が終わったら別のことをする。
遊んでもいいし、本を読んでもいい。
料理をしてもいいし、虫の世話をしてもいい。
小学生の時間をどう使うかに、一つの正解があるとは思いません。
だから「宿題だけで大丈夫かな」と不安になったときも、周りの家庭が何をしているかだけで決めなくてもいいと思います。
まずは、今のわが子を見てみる。
困っていることがあるなら、何を補いたいのか考える。
家庭学習を取り入れるなら、その目的に必要な量を考える。
そして、勉強以外の時間も含めて、わが家ではどんな小学生生活にしたいのかを考える。
そこまで整理できれば、「周りがやっているから、うちも何かやらせなければ」という漠然とした不安から、少し離れられるのではないでしょうか。
まとめ|「みんな」ではなく、わが家に必要な家庭学習を考える
宿題以外の家庭学習をしていない小学生も珍しくありません。一方で、家庭学習時間と成績などに関連があるという調査結果もあります。
だから、「宿題だけで大丈夫」「宿題以外にも必ず勉強すべき」と一律には決められません。
まず見るのは、周りではなく今の子どもの様子です。
そのうえで家庭学習を追加するなら、
何のためにやるのか。
どのくらいなら生活の中で無理なく続けられるのか。
親がどこまで管理するのか。
を考える。
わが家なりの基準が決まれば、必要な教材も見つけやすくなります。
「家庭学習を少し始めてみようかな」と思った方は、わが家が公立小学生の家庭学習で実際に続けていることもまとめています。

コメント