子どもにゲームを渡す時、なんとなく怖いからルールで縛ろうとしてしまうことがあります。
「ゲームは依存になるらしい」
「学力が下がるかもしれない」
「やりすぎると性格が変わる?」
断片的な情報はたくさん見かけます。
でも実際には、「何がどう問題なのか」が曖昧なまま、「とりあえず制限しよう」となってしまうこともあるのではないでしょうか。
何が怖いのか分からないままルールだけを作ると、親も子も苦しくなりそうです。
私は、「ゲームが良いか悪いか」を決めるより、「何を見ればいいのか」を整理する方が考えやすいのではと思いました。
今回は、ゲームによる影響を分けて考えてみます。
「ゲームが悪い」ではなく「何が起きているか」を見る
ゲームが悪影響を与えると言われる時、実際には色々なものが混ざっています。
例えばこんなものです。
・長時間化
・睡眠不足
・勉強時間への影響
・イライラや感情面
・課金
・他の遊びや人間関係とのバランス
「ゲーム」という一つの箱に全部入れてしまうと、何を見ればいいのか分からなくなります。
なので、一つずつ見ていきます。
長時間遊んでいること自体が問題なのか?
長時間のゲームは、直感的にも良くなさそうに感じます。
では、何時間なら大丈夫で、何時間ならダメなのでしょうか。
実はここは、意外と難しいところです。
『学力の経済学』(中室牧子 著)では、1日1時間程度のテレビ視聴やゲーム利用では大きな差は見られない一方、2時間を超えると、学習時間や発達へのマイナスの影響が大きくなる傾向が紹介されています。
ただ、この数字だけで判断するのも少し難しい気がします。
同じ2時間でも、
・寝る時間が削られている
・宿題が後回しになる
・外遊びや他の活動がなくなる
なら気になります。
一方で、
・睡眠時間は確保できている
・学校生活に支障がない
・他の遊びも楽しめている
なら、単純に時間だけでは判断しきれない部分もありそうです。
私自身は、「何時間やったか」より、「何が減っているか」を見る方が分かりやすいように感じています。
睡眠が削られていないか
ゲームそのものより、寝る時間が後ろにずれていくことは気になります。
特にオンラインゲームは、「あと1回」「友達がいるから抜けられない」が起きやすいです。
翌朝、
「起きられない」
「朝から機嫌が悪い」
「学校で眠そう」
こういう状態が続くなら、ゲーム時間より睡眠の方を見直した方がいいのかもしれません。
ゲーム以外のものがなくなっていないか
ゲームが好きなこと自体は悪いことではないと思います。
大人にも夢中になる趣味があります。
ただ、ゲームしかなくなってしまうと少し気になります。
友達と遊ぶこと。
体を動かすこと。
ぼーっとすること。
家族と話すこと。
色々なものが残っているかを見ると、時間だけでは見えない部分が見えてくるかもしれません。
ゲームが好きだからといって、必ずしもゲームだけになるわけではないようです。
私の友達のお子さんは、ゲームが大好きで熱中するけれど、サッカーの時間になるとピタッとやめて出かけるそうです。
好きなものが複数ある状態だと、ゲームの世界だけにとどまりにくくなるのかもしれません。
「ゲームを何時間したか」より「子どもの様子」を見る
私は以前、「何時間までなら大丈夫なのか」が知りたくて悩んでいました。
でも考えてみると、大事なのは全体のバランスなのかもしれません。
子どもの様子を見て、
・睡眠は取れているか
・生活リズムは崩れていないか
・ゲーム以外も楽しめているか
こういうところを確認するために、時間という数字を使う。
そんな順番の方が考えやすい気がしています。
ゲームを制限すること自体が目的ではなく、子どもの生活全体を見ることが目的なのだと思います。
時間は、そのための一つのものさしとして使う。
そんな考え方の方が、「なんとなく怖い」という気持ちだけでゲームを見なくて済むのかもしれません。


コメント