チューリップを育てたいと思って、調べてみると、赤玉土、鹿沼土、腐葉土、パーライト・・、など様々な土の名前が出てきます。結局何を買えばいいのか迷ってしまいますね。
今回は、初めてチューリップを植えるときに、悩まず始められるよう、土選びについてまとめました。これを読めば、安心して植え付け、栽培を楽しめます。
良い土とは、どんな土のこと?
- 植物が倒れないように支えられる
- 成長に必要な水や養分を蓄えられる
- 水はけがよく、土の間に適度な隙間があり、根に酸素を送ることができる
- 病害虫がなく清潔
土には、植物が必要とする時に、水や栄養分を与える重要な役割があります。土に水や養分を蓄えておく力がないと、植物が元気に育つことができないのです。
多くの植物に適している、基本的な土の配合は、赤玉土6:腐葉土4の割合です。(赤玉土は関東地方に多い火山灰土で、ふるいにかけて大きさ別に分けたもの。腐葉土は広葉樹の落ち葉が堆積して腐ったもの)これに、植え付けの際、ゆっくり効果が持続する、緩効性肥料を混ぜ込みます。
チューリップ栽培に適した土
- 保水性がある
- 排水性がある
- 通気性が良い
- 養分を含んでいる(栄養となる成分)
- 土の酸度がチューリップに合っている(酸度とは酸性やアルカリ性の程度のことで、チューリップは中性に近い、弱酸性を好みます)
球根専用の土
植物の栽培用に様々な土が販売されていて、「〇〇の培養土」といった表示が多いです。培養土とは、特定の植物の生育に適した状態に配合済みの土です。
その中に、“球根用の土”や“チューリップの土”といったものがあります。
これらは、球根植物に適した保水性・排水性があり、花を大きく咲かせるための養分を含み、酸度の調整もされているので、この土だけでチューリップを育てる事が可能です。
花が咲くまで、肥料の追加もなく、水をあげるだけです。
実際に買った土のレポート
わたしが買ったのは、「大きく咲かせる 球根の土」14L入りです。


土を触った感触は、空気を含んでふわふわでした。球根を置いて少し押し付けると、簡単に沈むような柔らかさです。
植え付け後に、水をたっぷりあげましたが、土が水をキープしつつ余分な水は下から流れます。水はけの悪い土の場合、土の表面から鉢の縁に水たまりが出来て、中々吸収されないことがありますが、この土はそういったことは見られませんでした。
鉢の大きさと土の量
鉢の大きさに対する土の量は、下記を目安にしてください。
こちらは、すりきりいっぱいの量です。実際には、鉢底石とウォータースペース(鉢の上部から2㎝くらい土を下げる)をとる分、必要量は少なくなります。
4号鉢・・・0.6ℓ
5号鉢・・・1.3ℓ
6号鉢・・・2.2ℓ
8号鉢・・・6ℓ
10号鉢・・・8ℓ
※素焼き鉢ですりきりの量
「ガーデニング大百科」参照
チューリップを初めて植えるなら専用土がおすすめ
土は植物にとって非常に重要な要素です。植物の好む環境、土の配合がチューリップに合わず、生育不良で花が咲かない、といった結果は避けたいですね。
初めて植えるのであれば、専用土で始めるのがおすすめです。複数種類の土や肥料を購入しなくて良いため、経済的であり、保管場所もそれほど必要としません。
チューリップが咲いた様子はこちら

おわりに
チューリップの好む土を選んであげる必要があります。排水性が悪くいつまでも土が濡れているようなものを選ぶと、球根は腐ってしまいます。
保水性のない土だと、水がきれて、根が枯れてしまいます。
チューリップの好みを知って、環境を合わせる事が大切です。
チューリップに適した土は
- 保水性がある
- 排水性がある
- 養分を含んでいる
- 中性に近い弱酸性の土
チューリップが健康に育つよう、これらの条件を満たした土を選んであげてください。

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