チューリップを植えると決まったら、次は球根選びです。せっかくならどの花も綺麗に咲かせたいですね。どのような球根が良い球根なのか?選ぶ際に注意するポイントを解説します。
初めての方でも確認する点がわかり、良い球根を選べるようになりますので、参考にしてみてください。
元気な球根を植え付け、春に綺麗なチューリップを咲かせましょう!
チューリップの球根の売り出し時期
チューリップの球根は、園芸店では9月〜12月に店頭に並びます。私の住む地域(神奈川県)では9月中旬から売り出されます。
3球・5球・10球・バラ・などセット売りやバラでの購入ができます。
人気の品種は早くに売り切れてしまうので、目当てのものがあれば、早い時期、見つけたらすぐに買っておいたほうが良いでしょう。
早く購入しても、植え付けまでは、直射日光が当たらず、風通しの良いところで保管します。
良い球根の特徴
- ずっしりと重みを感じるもの
- キズがないもの
- 外側の皮の色がくすんでおらず、ツヤのあるもの
球根には栄養が蓄えられています。同じ品種であれば手にとって大きくて重い方を選ぶのが良いです。
悪い球根の特徴
良い球根の反対になりますが
- 中身がなくスカスカして軽いもの
- 球根の表面に傷があるもの
- 分球しているもの
- 根が出ているもの
傷があるとそこから病気にかかり、生育不良になることがあります。
小さい球根が集まって1つの球根になっている(分球している)ものは、小さな花しか咲かない可能性があります。
根が傷ついてしまうと、チューリップは成長することなく枯れてしまいます。根は土に植えてから出るのが望ましいです。
傷があったら咲かない?
園芸店では実際に手にとって見ることができますが、ネットで注文となると、確認ができません。下の写真は私が注文したものです。

これは咲くのかな?と思うものがあったのですが、植えてみたところ問題なく咲きました。
輸送の際の振動で、球根の表面が傷ついたようになりますが、深くえぐれているようなものでなければ、植えて良いと思います。(植物なので確実に咲くとは限りません)
球根選びの際に確認する情報
球根を選ぶとなると、花の色や形を中心に考えると思います。しかし、それだけを基準に選んでしまうと、同じ品種ごとに、あちらにポツリ、こちらにポツリ、といったように時期がバラバラで、寂しく咲くようなことがあります。「一斉に咲くのかと思ってたけど、なんか違ったなぁ」ということが起こります。
球根選びで確認したい情報①
咲く時期
チューリップは品種によって、咲く時期が異なります。
早生(わせ)・・4月上旬〜
中生(なかて)・・4月中旬〜
晩生(おくて)・・4月下旬〜
花は気温が高くなると、花もちが悪くなる(開花している期間が短い)ので、できるだけ長く楽しみたい場合には、早生品種を選ぶことをおすすめします。
球根選びで確認したい情報②
花の高さ
チューリップは品種により、花が付く高さが違います。低い位置で咲くものもあれば、茎が長く伸び、高い位置で咲くものもあります。
花が付く高さを確認するのは、球根を植える時、手前を背の低い品種、奥に背の高い品種といった配置を決めるのに、必要な情報だからです。
園芸店で売られているパッケージには草丈と表示されています。
チューリップの咲き方
チューリップは昔から親しまれている、シンプルな花の咲き方以外にも、沢山の咲き方があります。
一重咲き

卵のような形の花型で、花弁は6枚
フリンジ咲き

花びらの縁にギザギザの飾りがついたもの
パーロット咲き

花びらに切れ込み、ねじれたような咲き方で、オウムの羽に似ている
ユリ咲き

花びらの先端がとがり、反り返り、ユリの花に似た咲き方
八重咲き

沢山の花びらがあり、一重咲きに比べ、ボリュームがある
この他、一つの茎に複数の花が付く、枝咲き、といった咲き方もあります。
咲き方に加え、色も多数あります。中には咲き始めから徐々に色が変わっていくものなども。
原種系チューリップ
街中で多く見られるチューリップは、改良を重ねて今の姿となっていますが、その祖先にあたるのが原種系のチューリップです。

花の大きさは小さく、丈が低いものが多いのが特徴で、一般的なチューリップより病気に強く、育てやすいと言われています。
おわりに
良いチューリップの球根を選ぶポイント、いかがでしたか?
養分がたっぷり詰まった大きめのものを選ぶ他、開花時期・花の高さを確認するのも、自分の思い描く咲き方、レイアウトを考える上で必要です。
花の形、咲き方、色は本当にたくさんの種類があります。ぜひ、お気に入りのチューリップを見つけ、春には可愛い花を楽しみましょう!

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