花が咲くのを楽しみにしていたのに、つぼみが見えてこない、途中で枯れてしまった・・・。世話をして大切に見守っていたからこそ、残念な気持ちになってしまいますね。
チューリップが咲かない原因と、栽培する上で特に気をつけたいポイントを、わかりやすく説明します。
春にきれいな花を咲かせられるよう、コツを抑えてチューリップ栽培を楽しみましょう!
原因1:球根が小さい
植え付けの年に購入したものなら、開花球(花を咲かせられる大きさの球根)だと考えてよいですが、前年に咲いた球根を掘り出して保管していた中で、小さいものは、植えても葉だけが出て終わります。
基本的に、花の大きさは球根の大きさに比例します。球根選びの時に、同じ品種でもより大きい球根を選ぶと良いでしょう。
小さな球根は、球根を大きくするシーズンと考え、葉に光を当て、水やりを続け、葉が枯れたら掘り上げます。
原因2:植え付け時期が適切でない(早すぎる)
チューリップの植え付け時期は、その地域の紅葉の見頃。
発根に適した温度(地中)は15℃くらいです。
早くに植え付けてしまうと、地中の温度が高く、根が出ません。
根が成長できないと、水を吸い上げられないため、生育不良を起こします。
9月から球根を購入できますが、植え付けは、地域に合ったタイミングで行ないましょう。
チューリップは寒さには強く、暑さには弱い植物です。
原因3:根を傷つけてしまった
1月に出回る、芽出し球根(芽と根が出た状態)を購入した時など、植え替えで根を傷つけてしまうことがあります。
既に出ている根を折ったり、ちぎったりすると、その後の生育に影響があります。
なるべく植え替えなしで育てるために、芽出し球根を選ぶのであれば、あらかじめ鉢に10球前後植えた商品があるので、そちらを購入するのも良いでしょう。
原因4:水の不足、またはやり過ぎ
水が不足すると、根が枯れてしまいます。
根は、一度枯れてしまうと、その後水をあげても再生することはありません。
また、水をやり過ぎると、球根が腐ってしまうことがあります。
水は多くても、少なくてもダメなんです。
毎日あげるのではなく、表面が乾燥したタイミングでたっぷりと水をあげましょう。
原因5:品種の特徴から起こる水不足

同じ鉢に植えた、一重咲きと八重咲きのチューリップ。同じ条件で育てていたはずなのに、八重咲きだけ咲かなかった、ということが起こります。
これは、品種によってより多くの水を必要とするものがあるからです。
八重咲きやフリンジ咲きなど、花型に特徴のあるものは、特に水切れに注意が必要です。
また、そのような品種は晩生(遅咲き)に多く、早生、中生品種より世話する期間が長くなります。
春先の気温の変化とともに、様子を見ながら、水やりのペースを変えるなど、開花まで水が不足しないようにしましょう。
おわりに
チューリップ栽培は初心者向き、比較的簡単と言われますが、特に水やりのポイントを抑えて世話をしないと、途中で枯れてしまうことがあります。
写真のチューリップは、開花直前で枯れました。本当に悲しかったです。。

育て方のコツ
- 植え付け時期を守る
- 根を傷つけない
- 地上に芽が出ていないときから水切れに注意する・やり過ぎにも注意
- 花型に特徴があるものは、特に水の管理を慎重に
鉢植えで栽培する場合、地植えと違い、乾燥が早いです。
植え付け直後から芽が出るまでは、根を元気に育てるつもりで水やりを続けます。
芽が出てから花が咲くまでの間も、水切れしないよう気をつけて育てましょう。

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