11月の下旬に植えたチューリップの球根、12月の上旬にはポツポツ芽を出し始めました。2〜3月くらいに芽を出すとされているのに、早すぎるのでは?と心配になりました。
鉢植えで、球根上部が隠れるくらいの深さなので、浅く植えすぎたのか?土をかぶせるべきなのか?ネット上にはハッキリとした情報がないので、土をかぶせる、かぶせない、の2つを比べてみることにしました。
植え付け条件
場所:神奈川県横浜市
2022年12月の気温:平均8.4℃ (最低でも1℃を下回る日なし)
植え付け: 植木鉢で浅めの位置、球根の頭がかぶるくらい
置き場所:日当たりの良い屋外
芽が出た様子


あちらこちらから芽が出てきたものの、日々グングン伸びる、といった感じではありません。
土をかぶせる鉢とそのままの鉢の経過を観察する

3鉢中、2鉢に土をかぶせました。芽が出てそのままの鉢と生育状況に違いが出るか観察します。
1ヶ月後の様子


土をかぶせた鉢、かぶせなかった鉢を比べてみると、生育に違いが見られません。土をかぶせなかった方も、芽が痛むことなく、特に問題なさそうです。
適切な時期に植えたにも関わらず、早く芽を出したのは、植え付けの際に浅く植えたため、と思われます。(鉢植えの場合、根が伸びるスペースを確保するため、浅植えにしています)
土をかぶせる必要があるか?ないか?
上記の結果を踏まえると、神奈川県のような暖地の地域では、出てきた芽に土をかぶせる必要はないと思います。1ヶ月後には、ほぼ同じ状態になり、出てきた芽が、寒波による冷たい外気(−3℃)にさらされても影響ありませんでした。
冬に芽が出てきても、そのままニョキニョキと伸び続けることはなく、冬の寒さが緩んだ頃に、成長スピードが上がり、葉を茂らせ、花芽を上げる、といった過程をたどります。
土をかぶせた鉢の経過

芽が出てから2月中くらいまで、このような状態が続きます。

3月に入ると、芽の結び目が緩むように、葉がめくれながら広がっていきます。

1枚目2枚目と葉がめくれ、3枚目の中からつぼみが顔を出します。

つぼみはぐんぐん上に上がっていきながら、同時に、花びらの色を濃く変化させます。
土をかぶせなかった鉢の経過

薄っすらと雪が積もりましたが、0℃は下回りませんでした。(この鉢は軒下から外れていたので、雪がかかっています)

3月に入り、葉が緩み、広がっていきます。

一番手前の葉の中につぼみが覗いています。

黄色の花が見えてきました。品種:ストロングゴールド

12月に土をかぶせなかった鉢ですが、生育には影響がなく、花をつけました。
おわりに
12月という早い時期に、チューリップが発芽すると心配になりますが、今回の検証では、どちらも生育に影響がありませんでした。
あくまで、わたしの住む環境下での結果ですが、芽が数㎝出てしまっても、それだけが原因で花がつかないことはないようです。
12月だと、これから冬本番といったタイミングで、寒さで芽がダメにならないか?と気になりますが、チューリップは寒さに当たらないと花をつけないので、家の中に取り込ます、外で育てる必要があります。
秋の植え付けからまもなく芽を出しても、そのまま大きくはならないので、水切れに注意しながら、花がつくのを楽しみにしてくださいね。

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