今回はミニひまわりの葉が白くなってしまうトラブルについてお話しします。ミニひまわりは育てやすく、かわいらしい花を咲かせるため、初心者にも人気の植物です。しかし、葉が白く変色する問題に悩まされることがあります。この原因の一つに「アワダチソウグンバイ」という虫が挙げられます。この記事では、アワダチソウグンバイの被害の特徴と対処法について詳しく解説します。
アワダチソウグンバイとは?
アワダチソウグンバイ(学名:Corythucha marmorata)は、小さな昆虫で、ミニひまわりを含むキク科の植物に被害を与えます。この虫は、葉の裏側に集まり、植物の汁を吸うことで葉にダメージを与えます。成虫の体長は2〜3mm程度で、薄い膜状のはねを持っています。
被害の特徴
アワダチソウグンバイによる被害は、以下のような特徴があります:
- 白い斑点:葉の表面に小さな白い斑点が現れます。これは、虫が葉の汁を吸うことによって起こる現象です。
- 黄変と枯死:被害が進行すると、葉が黄色く変色し、最終的には枯れて落ちてしまうことがあります。
- 葉の変形:重度の被害を受けると、葉が変形し、正常な光合成が行えなくなります。
- 蜜露(排泄物):アワダチソウグンバイの排泄物が葉の表面に付着し、粘着質の蜜露が残ります。この蜜露は二次感染症を引き起こす原因となり、植物の健康をさらに損ないます。
アワダチソウグンバイの対処法
ミニひまわりを健康に育てるためには、アワダチソウグンバイの対処法を知っておくことが重要です。以下に、具体的な対処法を紹介します:
1. 物理的除去
アワダチソウグンバイを発見したら、できるだけ早く取り除きます。特に葉の裏側を注意深く観察し、幼虫や成虫を見つけたら取り除きましょう。
2. 水での洗浄
水で植物を洗い流すことも効果的です。特に葉の裏側を重点的に、水圧をかけてしっかりと洗い流しましょう。これにより、虫を物理的に除去できます。
3. 薬剤の使用
市販の薬剤を使用することも有効です。アワダチソウグンバイに対応する殺虫剤を選び、製品の説明をよく読んで適切な使用量を守りましょう。
予防策
アワダチソウグンバイの被害を未然に防ぐためには、日頃からの予防が大切です。以下の予防策を実践しましょう:
1. 定期的な観察
植物の健康状態を定期的に観察することが重要です。特に葉の裏側をチェックし、虫の存在を早期に発見するように心がけましょう。早期発見は早期対処につながります。
2. 適切な栽培環境の維持
植物が健康に育つためには、適切な栽培環境を維持することが大切です。葉が密集してきたら剪定し、風通しが良くなるようにしましょう。虫に住みつかれない、発見しやすい環境を整える工夫が必要です。
3. 他の植物との距離を保つ
害虫は一つの植物から他の植物へと移動することがあります。複数の植物を育てている場合は、適度な距離を保つことで害虫の拡散を防ぎます。
わたしの体験談:ミニひまわりの葉が白くなった時の対処法

葉の上にアワダチソウグンバイがいるのがわかるでしょうか?葉の裏にいることが多いですが、何匹かは表にいることもあります。ポツポツと白っぽく穴が空いているのは、汁を吸われた跡です。この虫は葉を食べるのではなく、汁を吸い、やがて植物を枯らしてしまします。
私は手で触るのは嫌なので、水で洗い流したのち、株元(土の上)に薬剤をまきました。洗い流しただけではまたすぐに集まってきます。駆除と予防が大切です。
使用したのはこちらです。ツツジグンバイに登録のある薬剤です。アワダチソウグンバイとツツジグンバイは同じカメムシ目グンバイムシ科です。
まとめ
ミニひまわりの葉が白くなってしまう原因の一つに、アワダチソウグンバイの被害があります。これらの害虫の特徴を理解し、適切な対処法を実践することで、健康に育てることができます。
- 物理的除去:虫をガムテープなどを使い取り除くか、水で洗い流します。
- 薬剤の使用:専用の殺虫剤を使用して駆除します。
また、日頃からの観察や適切な栽培環境の維持を心がけ、予防策を実践することで、アワダチソウグンバイの被害を未然に防ぐことができます。

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