チューリップの育て方 球根を植木鉢に植える方法

秋に植える花

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球根を植えると言っても、どれくらいの間隔を空けるのか?深さは?球根には向きがあるの?などなど疑問がいっぱい出てきます。今回はその疑問点を一つ一つ解消し、初心者でも迷わず植えられるよう、チューリップの球根の植え方について解説します。

チューリップの基本データ

科名 ユリ科

属名 チューリップ属

原産地 中央アジア〜地中海沿岸

耐寒性 強い

耐暑性 弱い

植え付け時期 11月〜12月

開花時期 3月〜5月

チューリップの球根を植える時期

チューリップの球根は9月頃から販売されます。植える時期は10月から12月までで、目安はその地域の紅葉の頃です。

あまり遅くに植え付けすると、発芽しても丈が伸びず、小さなまま花が咲くなど、生育に影響が出ますので、年内には植え付け完了するようにしてください。

(9月に購入しても、しばらく日陰で風通しのよいところに保管しておく必要があります。)

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植え付けに必要なもの

  • 球根
  • 鉢底石
  • ジョウロ
  • シャベル

これだけあれば、植え付けができます。

鉢底石(はちぞこいし)とは鉢の底に敷くことで、排水性や通気性を高める役割があります。

土は自分で配合することもできますが、チューリップの土、球根の土といった、すぐに始められるものが売られていますので、最初はそちらを使ってみると良いと思います。

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球根の向き・植え付けの深さ

まず、鉢底石を敷き、その上から土を7分目くらいまで入れます。鉢植えの場合、チューリップの根が伸びるスペースを残す必要があるので、深くに植えるのではなく、球根の頭がちょうど土で隠れるくらい(浅植え)の位置にします。

土は鉢の縁から2㎝くらい低くしておきます。水やりの時に、土や水が溢れないようにします。このスペースをウォータースペースといいます。

赤い線を引いたのが、球根の平らな面です。

球根は、とんがっている方が上です。球根には栗のように、平らな面と丸みを帯びた面があります。適当に並べてしまうと、葉があちこちから出てきて、葉っぱ同士が重なりあい、日当たりや風通しが悪くなり、生育に影響も心配されます。

球根同士の間隔は3〜5㎝くらいです。

下の写真は葉の展開の仕方の参考で、水耕栽培で育てた球根です。球根のへこんだ側に1枚目の葉が出ています。2枚目(写真の一番高い葉)が球根のふくらんだ方に開きます。

土に植え付ける際、この方向を意識すると綺麗に葉が揃います、とされています。

ただ、球根にも個体差があり、同じ角度で葉が出るわけではありせん。それでも、より綺麗に咲かせたい、葉にスペースを与えたい、と考えるとき、1枚目の葉が球根の平たい側から出る傾向にあるので、球根の向きを揃えて、お互いの葉が干渉し合わないように配置しておけば、鉢全体として揃った印象のチューリップを楽しめます。

水やりの目安・やり方

球根を並べたら、上から土をかぶせます。鉢植えの場合、すっぽり全体が土に隠れるくらいが目安です。

植えてから芽が出るまで期間が開くため、水やりを忘れないよう注意しなければなりません。土が乾いたら、午前中のうちにたっぷり(下から流れ出るくらい)あげましょう。

乾いたらあげる、がポイントです。土が湿っているのに毎日あげてしまうと、球根が腐ってしまう原因となります。

実際に、土を触ってみる、鉢を持ち上げて重さの違い(水やりの前後)を確認する、などの方法で判断することができます。

鉢を置く場所

鉢は日当たりのよい屋外に置きます。チューリップは植えてから寒さに当てないと育たない植物です。(遅くとも12月までに植え、1〜2ヶ月の間、寒さに晒します。)

球根は凍ると腐ってしまうので、戸外で、凍らない場所に置く必要があります。(芽が出るまでは、日影になる軒下でも大丈夫です)

芽が出るまで変化がなくても、土の状態を気にかけて、水やりが必要なため、常に目にする場所に置くと良いですね。

球根の掘り上げ方

花が終わったら、花の下あたりの茎から手でポキっと折って摘み取ります。葉と茎を残した状態で、水やりをし、球根を太らせます。

葉が全体に黄色くなったら、掘り上げのタイミングです。

球根を傷つけないよう、周りからシャベルで土を分けて、取り出します。

球根は分球して、いくつかの小さい球根のかたまりになっています。1つ1つ剥がし、土をはらい、皮をむきます。根っこも取り外します。(水洗いはしません)

綺麗になった球根をネットに入れて、風通しの良いところで、次の植え付けシーズンまで保管します。

チューリップの産地、富山や新潟と違い、4月下旬には気温が上がってくる地域では、葉が枯れるスピードも早く、球根を翌年も咲くサイズまで育てるのは難しいです。写真の球根も次のシーズンは葉が出るのみで花は咲きません。

小さい球根を植えて、球根を太らせつつ、新しく大きな球根を購入し育てるのがおすすめです。

おわりに

球根を植える際のポイント

  • 球根は住んでいる地域の紅葉の見頃に植える
  • 球根の向きを揃える
  • 土は球根がすっぽり埋まるくらいの深さで
  • 表面が乾いたら水やりをする
  • 屋外で寒さに当てる

このように、押さえておくポイントは難しくないので、チャレンジしやすいと思います。栄養をいっぱい貯めた球根から芽が出て、花が咲く姿を楽しみに、チューリップを育てましょう!

1月現在、植え付けタイミングは過ぎましたが、すでに土に植えられ芽が出た状態の球根を購入できます。

お店に行くのは難しいなぁ、という方はこちら↓を除いてみてください。チューリップの切り花、ヒヤシンスの芽出し球根が限定数で売り出されています。

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